どうも、底辺芸人です。
今回の芸人考察は「かが屋」さんです。
前回同様、ネタの観点だけを見て人気の理由を考察していきたいと思います。
前回の考察はこちらからどうぞ。
目次
「かが屋」はなぜ人気?
一言で言うならば、
感情移入できるコントを上手く演じている。
こんな感じでしょうか。
ネタの特徴
ネタの大きな特徴は「感情移入できること」だと思います。
コントと言うより小説や演劇など物語を観ている感じにも近いですね。
分からせるネタ
そして、もう一つの魅力は「分からせるネタ」ということです。
これは、観ている側(お客様)に状況や設定を分からせた上で笑いを取りに行く、というスタイルが多いと僕は思います。
簡単に言うと、ネタの状況や背景、登場人物の説明などが無く始まることが多いです。
なので、観ている側は理解することから始まります。だからこそ理解したときに感情移入が大きくできますし「ネタ」というより「本当にその場で起きている出来事」のように思うことも出来ます。
なので、よりリアルに笑いに入り込める、そんな気持ちになることが出来ます。
心理的に笑いを味方に付けている。そんな感じでしょうか。
勿論、これはお二人の演技力と表現力があるからこそ成立するものです。
身近なテーマ
もう一つの魅力はネタの設定が「身近」ということです。
普段生活していて何気なく感じること、些細な一つの場面を切り取ったネタが多いのも特徴だと思います。
だからこそ、余計な説明をしなくても分からせることが出来ますし、思わず感情移入してしまう。ネタに入り込んでしまう。そんな効果もあると思います。
例えるのなら、散歩中に偶然見かけた面白い場面を何気なく見ている。
そんな感じでしょうか。
その人の事や背景は何も知らないけど見ているうちに何となく分かってきて…。そこから生まれる笑い…。
そんな場面を見事にコントで表現しています。
欠点
ただ、このスタイルには大きな欠点があると僕は思います。
それは、
観る人によっては内容を全く理解できない可能性もある。
という点です。
正直に言って「分かりやすいネタ」をする芸風では無いと思います。
観ている側に「分からせる」ネタのスタイルですから。
なので、初めて観る方や、ただ何となく観ているだけだと理解できない部分もあると思います。
はっきりとした言葉のボケでは無く「感情」や「心情」を利用したボケ方が多いので。
欠点があるからこその笑い
とは言っても、この「欠点」があるから活きてくるネタなのは確かです。
例えば感情の変化を笑いにする場合は言葉にすると、どうしても安っぽくなってしまいます。
それを前後のストーリーや表情、演技などから読み取ることで観ている側としては完全に入り込むことが出来ます。
そこからジワジワとした笑いに繋げることが出来ます。これは言葉で表現するのはとても難しいことです。
もう一つの欠点
そして僕が思う欠点はもう一つあります。それは、
大きな笑いになりにくい。
という点です。
芸風的にどうしても言葉のボケより「分からせる」ボケが多いので、瞬発的な笑いになりにくくジワジワとした笑いが多くなります。
それもあって大きな笑いには繋がりにくいイメージがあります。観る人によっては地味な印象で終わってしまうかもしれません。
かが屋は観る人を惹きこむ表現力ある芸風
ここまで話してきましたが「かが屋」さんの何よりの魅力は「表現力」だと思います。
表現力があるからこそ観ている人を惹きつけることができ、身近な題材ということもあって感情移入がしやすいです。
そして、その点を充分に活かしたネタをしています。
観る人によって賛否が分かれる芸風でもあると思いますが独特の世界観があるのは確かです。
最後に
この考察は僕の個人的な考えですし僕自身が芸人として売れていないので、説得力はありません。
「かが屋」さんのネタを観た時に思ったことや感じたことを、そのまま書いているだけです。
人によっては不満に感じる方もいると思いますが、ご了承ください。
ありがとうございました。
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