どうも、現役で売れないお笑い芸人をしております。底辺芸人と申します。
今まで何度か「エントリーライブ」というものについて話してきました。
売れない芸人の多くが経験するライブで、芸人自らがお金を払って出演します。
以前の記事ではライブの説明をしただけでしたが、今回は雰囲気や内側の部分などを詳しく話していきたいと思います。
売れない芸人のライブ
売れない芸人の雰囲気を一言で言うのなら「重い」です。重いと言うのは会場全体の空気ですね。
正直に言ってしまうと、観ている側としては笑いにくいと思います。勿論、全てがそうという訳では無いですが「笑いにくい」というのは今まで演者として舞台に立ってきて空気的に笑いにくいだろうなと感じることが多かったからです。
そして、観ている側が笑いにくいということは演者側は笑わせにくいということにもなります。
それでは、なぜ売れない芸人のライブは笑いにくいのでしょうか。
独特の空気感
まず売れない芸人のライブと言うものは独特の空気感があります。
出演する芸人の数が多い場合は40~50組になることもあるので入れ替わりが激しいです。それもあって観ている側は余裕があまりないかもしれません。
僕は実際に、お客さんとして行ったこともありますが、次々に芸人が出てくるので観ていて大変な部分もあります。
ネタのレベル
あとはネタのレベルの問題もあります。下積み中の売れない芸人が出るライブということもあって本当に面白い芸人が少ないのも確かです。そこまで酷い訳でもないですが、笑いどころが伝わりにくいネタをする人が多い印象もあります。
中には面白い人もいるのですが、なぜだかそんな中だと面白く無く見えてしまったりもしますし…。
そこが売れない芸人のライブの良さと捉えることも出来ますが。
ただ、そんな中で力を付けて賞レースの決勝に行った人もいますし、ネタを磨く場としては誰もが通る場所でもあります。
ネタのレベルに関しては場所によって違いもあるので色々な所で売れない芸人のライブを観てみると自分にあった場所が見つかってきます。
これは出演者側も同じで何となく空気が合わない会場やライブの雰囲気があります。同じネタをやっても全く反応が違ったりもしますし芸人側としては最初に一番自分たちに合う場所を見付けるのも大切なことです。
お客さんの人数
あとは、お客さんの人数です。これも場所によって違いはありますが基本的に少ないです。平均すると15人くらいでしょうか…。一桁の時も珍しくありません。
もしかすると、お客さんの人数の少なさと言うのは一番の原因かもしれません。
僕も数人から数十人の前でネタをしたことがありますが、やはりお客さんの数が多い方が反応も多いですし笑いのハードルも下がります。それもあって演者側も笑わせるハードルが少し高くなってしまいます。
観ている側も数人だと声を出して笑いにくくなってしまうので、仕方ないことですね。
芸人目線で考える
売れない芸人のライブというのは芸人目線で考えても、そこまで良いものとは言えないと思います。
ただ、売れてもいないのに、いきなり良い環境には行けません。物事には順序がありますからね。誰しもそこを乗り越えている訳ですから。
売れない間は基本的にライブしかすることが無いのですが、そのライブも数人の前でネタを披露することも多いですし、ここで折れてしまう人もいます。
ネタができる環境があるだけマシと考えることも出来ますが、ライブしかすることが無いからと言ってライブに出続けていたら急に売れるようなことでもありません。
まとめ
まとめると売れない芸人のライブは空気的に重いので、観ている側は笑いにくい。そして演者側も笑わせるハードルが上がってしまいます。
それはお客さんの数が少ないことが多いので仕方ないことですが、そこで圧倒的なスター性を見せられる人は売れていく人です。
売れない芸人のライブは沢山ありますが、多くの芸人がネタを磨く場所でもあります。
あまり知られることの無い売れない芸人のライブ事情について知って頂けたら嬉しく思います。
ありがとうございました。
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