どうも、底辺芸人です。
いきなりですが、
売れている芸人ってどれくらいいると思いますか?
ここでの「売れている芸人」は芸人だけで食えている人です。
正確な数は分かりませんが全国の芸人の約8割くらいは芸人だけで食えずにバイトをしていると思います。
なぜだと思いますか?
「芸人は厳しい」「売れるのが難しい」
そう聞くことは多いと思いますが、なぜなのか知っていますか?
僕は実際に芸人になって、その理由が分かりました。
今回その理由を僕なりに全て話したいと思います。
目次
なぜ芸人が売れることは大変なのか
一言で言います。
チャンスが少なすぎるからです。
チャンスの数と芸人の数が全く合っていません。
そして、チャンスが少なすぎるのにも関わらず乗り越える壁も高すぎます。
芸人が売れるきっかけを元にして、一つずつ説明していきます。
まず芸人が売れるとされるきっかけを大きく分けると三つになります。
「ライブ」「テレビ」「賞レース」です。
これに関しては以前記事にもしましたので、良かったらご覧ください。
この三つのきっかけを元に説明していきたいと思います。
ライブ
まずライブです。一般的にイメージされるのは、ライブで面白いネタをしていて、そこから話題になって売れていく…。みたいなパターンでしょうか。
これに関して言ってしまうと、
まず期待しないでください。影響力が小さすぎます。
何万人の前で常にネタが出来るのならまだしも売れないうちは数人、数十人からスタートです。
そこから話題性になって…?気の遠くなるような話です。
勿論、こうして売れた人がいるのも確かですし、一つの方法だとも思います。
ただ、効率が悪すぎますし、地道過ぎますし、
何より、こうしたライブも売れない芸人の内は「お金を払って」出ることになります。
多くの人の心は数年で折れるでしょう。
現に、そういった理由で芸人を辞めてしまう人もいます。
例えるのなら「路上ライブだけで有名になったミュージシャン」とか「ビラ配りだけで会社を有名にして大きくする」
そんな感じでしょうか。
勿論、不可能では無いと思いますが、少なくとも今の時代に合っていないと思います。
何よりも、お客様が数人の前でお金を自ら払ってネタをし続ける辛さには何とも言えないものがあります。
当然お客様の少なさは笑い声にも直結します。
普通だったらウケるネタもスベります。
そして売れない芸人は勘違いします。
「このネタはウケないネタなんだ…。」
そして迷走します。
ライブから売れるのは奇跡でしょう。それくらい確率は低いと僕は思っています。
テレビ
テレビですが、「ネタ番組」と考えてください。
一般的にイメージされるのはネタ番組で披露したネタが面白くて、そこから知名度を上げていく…。みたいなパターンですね。
これは割とあるパターンです。
ただ、テレビは「知名度を売る為の場」です。面白さやキャラクターなどの売り出しやすそうな部分を知って貰う場所というだけです。
面白いだけでは無くてプラスして何かが無いと面白いだけで終わってしまいます。
本来お笑いは、そういうものだと思いますが、今の時代は「面白い」だけでは決定打に欠けます。
そうして「面白い」だけを追求して気が付けば年を取ります。
以前話した「時代を読む」ことも、これに近いですね。
必ず時代に合った売れ方はありますし、少なくとも今のお笑い界で「面白い」だけを武器にして売れることは厳しいと思います。
そして、テレビは誰しも出られる訳ではありません。ここも大きな問題になります。
オーディション
テレビに出るためにはオーディションを受ける必要があります。
そしてオーデションも誰しも受けられる訳ではありません。
事務所内で優秀な芸人でないと受けられません。
つまり、ある程度は事務所から認められている状態にいない限りオーデションすら受けられません。
当たり前ですが、オーデションも簡単に通るモノではありません。
オーデションを通った先に
ただ、テレビに出たからと言って必ず売れる保証などありません。
面白いネタをしたから売れるというものでもありません。
次に繋がるかどうか、それは周りが決めることです。
先ほども言ったように「知名度を売る為の場」なので売り出し方が下手なら売れません。先には繋がりません。
これに関しては運でしょう。スター性もありますし周りが大きく左右します。
「売れそう」と判断されなければ売れません。自分達の実力等は基本的に無意味です。
売れそうなら実力も面白さも必要ありません。
なぜならば、ネタ番組を観る人が少ない今、テレビタレントとして使えるかどうかが重要だからです。
賞レース
続いて賞レースです。これは賞レースの決勝ですね。
テレビで放送される決勝以外は意味がありません。勿論、例外もありますが…。
まず決勝進出すること自体が奇跡に近いので多くを語る必要は無いと思います。
基本的にはテレビと同じです。面白ければ売れる訳では無く「知名度を売るための場」です。
印象を残せなければ、テレビ的に使えると判断されなければ、その場限りでしょう。
結果など関係なく売り出し方が下手なら売れません。
決勝進出のハードルは高いですが、そこまでの魅力は無いですね。
さすがに恩恵も
ただ、賞レースの決勝ですから恩恵もあります。
事務所からしたら「決勝進出」はアピールポイントになりますので売り出しやすくなります。
あとは普通のネタ番組とは比べ物にならないくらいの影響力なので、一発逆転の可能性は一番あります。
ですが、ただ出るだけで、どうにかなる訳では無く何かしらの「引っ掛かり」が無ければ「売れる」に繋がることは無いでしょう。
これに関しても周り次第ですが。
その他の方法
後は最近だとYouTubeやSNSなどから売れていく人もいますね。
影響力で言うのなら、かなりのものもありますし。
時代で言うのなら、こちらの方が合っていると僕は思います。
芸人が売れることの大変さが分かった?
簡単に説明してきましたが芸人が売れることの大変さが分かったでしょうか?
売れるきっかけが少ない上、きっかけすら与えられない人もいる。
それでも周り次第、確実などありません。
これが芸人の世界です。
ありがとうございました。
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